ポニッテ丸の 「いがくぶせいかつ!」

弘前大学医学部2年。こちらには浪人時代からの記事をまとめています。

【北大受験①】北海道大学医学部医学科受験への対策について(学科)

 北海道大学を具体的に進路として、すなわち受験大学として考え始めたのは高校2年生の夏休みでした。その夏には、札幌へ赴いて北海道大学医学部のオープンキャンパスに参加しました。その後「医学部を受験するなら北海道大学かな」と思うようになったのでした。(浪人しているので落ちたことは自明)

 今回の記事では、北海道大学受験までの受験勉強について述べたいと思っています。長くなると思いますが、お付き合いいただければと思います。なお、センター試験までの私の受験勉強の経過に関しては、別の記事にまとめてありますので是非ご覧ください。

 

 

数学

 私は数学が苦手です。苦手な上にセンター試験までサボっていたので、一般的な国公立大学受験生のレベルにすら達していなかったと思います。それでも5年に1年分くらいは合格レベルの点数が取れたこともあったので、祈りに徹していたと言っても過言ではありませんでした。基本からやり直すのにはあまりにも時間がなく、しかし何もやらないわけにもいかなかったので『北大の数学』を2周ほど回しました。当然のようにできない問題ばかりで、気持ちも折れかけでした(が、もともと浪人する覚悟はあったので、「それはそれとして…」という感じでした)。昨年度受験で失敗した原因は100%数学です。数学は「やらないとやばい」と思ったときにはもう手遅れで、やはり継続して学習すべきでした。今年度は浪人生という身で昨年度よりは余裕があるので数学に重点を置いて取り組んでいきたいものです。

  毎年のように複素数が出ていて身構えていたのに、今年は出題されず。事件です。

 

 

英語

単語

 「センター試験は受験生を馬鹿にする」とはよく言ったもので、その顕著な教科が英語だと思います。センター試験の英語は非常に簡単で、勉強しなくても180点を切らない仕様になっているとすら感じます。そして「英語の対策はしなくていいや」「英語はまあ、センター終わってからでいいか」などと自分の実力を過大評価することにつながります。危険です。私は実際に自身の英語力を過信していました。

 センター試験は190点とうまくいきましたが、いざ二次対策に「北大の英語」を始めるとどうでしょうか。まず危機感を覚えたのは「圧倒的な語彙力の少なさ」でした。設問に関わる単語の意味が全く分からなかったのです。まさしくこれもセンター試験の弊害といえるでしょう。そこで急いで帰宅した私は、夏に買って放置してあった『システム英単語』の学習を始めました。試験の実に25日前のことです。

 語彙力を増強しないことには 北大の英語に太刀打ちできないので、必死で単語を繰り返し繰り返し覚えました。やり始めは、最初のセクションでもわからない単語が多く、セクション3に至っては8割の単語は知らないという壊滅的な状態でしたが、「何より単語」と思い、ある日は 御茶ノ水ー新宿ー高崎ー小山ー友部ー我孫子ー成田ー東京 という大回り乗車を決行し10時間英単語を覚え続けたりしたこともあり、単語レベルはなんとか追いつきました。

 

英作文

 北大入試の英語では毎年 大問3 である程度の長さの文章を読ませ、内容説明型の理解とその言い換えを問う問題と、100文字以内の自由英作文が課されています。前者に関しては『北大の英語』で十分に慣れることができ、その解答もよくまとまっていると感じました。しかし、後者つまり自由英作文の方の解説は、悪くはないですが受験生が試験中にかけるような答案には思えませんでした。そこで私は過去問に取り組む前に『英作文のトレーニング』で基礎を身につけてから取り組むことにしました。こちらは解説が本当にしっかりしていて、「自由英作文が必要な大学受験生は必読」と言ってもいいくらいおすすめです。

 

『北大の英語』

 以上の壮大な前振りがあってようやく『北大の英語』に取り掛かります。試験時間内に解き終える感覚をつかむために1年分をまとめて90分を測って取り組むようにしていました。解題順を掴んでくると、どうやら大問4→1→2→3と説き進めるのが私には合っていたようでした。(試験当日もその順番で解いたように記憶しています)

 北大の英語は問題形式が昔からあまり変わっておらず、こうした過去問集での対策が非常に活きてきます。特に大問4は癖が強い問題かつ難易度も高めですので練習が必要であるというように感じています。

 

 

物理

 生物選択の方はさようなら。というのも、北海道大学医学部医学科は物理が必選となっており、生物選択者には受験資格すら与えられません。医療者とはいえ高校物理くらい理解して、つまりそれくらいの教養を持って入学してほしいということだと思います。

 北大の物理は全問穴埋め形式で、特に難しい問題はありません。基本的なことが当たり前に処理できれば時間も足ります。しかし1か所でも詰まるとその先でなんとかなるとは考えにくいので、満遍なく根本的な理解が必要かもしれません。物理の勉強法に関しては別で記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。

  特に北大対策として私が行ったものは赤本だけでした。

 

 

化学

 センター試験前には『重要問題集』を3周し終わっていたので、あとは暗記事項を詰めるという作業に徹しました。具体的には、学校で使用した化学の図説を端から端まで覚えるという作業です。この時は「図説を一度さらって、覚えていない事項にマーカーで印をつけ、赤いボールペンを使いつつノートにまとめ」ました。こうした作業の中では、過去問で扱われた題材がコラムとしてそのまま載っていたりしたため、非常に役に立ったと思った反面、教科書と違って必要な情報とそうでない情報が同じようにまとまってしまっていたことに前期試験が終わるまで気がつけなかったのは非常に残念なことでした。(図説にはグラフェンが載っていなかったのです…!)

 前期までは教科書⊂図説だと思っていましたが、教科書の方が受験にはよっぽど役に立つということに後期までに気づくことになりました。

 

 

まとめ

 今回の記事では私がセンター試験後から実際に行った二次試験対策をまとめさせていただきました。自身でもH31年度試験に失敗した原因を整理するきっかけとなりました。国公立大学前期試験まで あと300日弱ですが、この反省を活かしてR2年度試験では晴れて合格を勝ちとりたいと改めて思いました。がんばります。

 次の記事では、医学部医学科の面接試験に関してまとめるかもしれません。お楽しみに(?)

 

https://stkryt2.hatenablog.com/entry/8