ポニッテ丸の 「いがくぶせいかつ!」

弘前大学医学部2年。こちらには浪人時代からの記事をまとめています。

【セ試②】センター試験の対策について②

 国公立大学を志望していたため、2019年1月19日(土)、20日(日)の大学入試センター試験を受験しました。今回の記事では私が実際に行ったセンター試験対策についてご紹介したいと思います。この記事では2日目の教科ついて、私が実際にした対策を述べたいと思います。

 1日目の教科についての記事もまとめてありますので、そちらもご覧ください。

 数学①② (1・A 97点)(2・B 80点) 

 私は高校に通っていたので数学は必修科目でした。しかし私は「数学は嫌いだ」と思っています。何回やっても何回やっても倒せないエアーマン 問題が生まれるので、「自分にはセンスが無いんだなあ」とよく考えていました。それに加えて、継続した学習をしないと意味がないので、そんなにやる気がなかった私は、数学を いわば放置していました。そのせいか数学の成績は1年次からあまり良くありませんでした。

 それでも数学1・A・2・Bに関しては受験までの時間も長く、触れる機会もそれなりに多かったので(センター1・Aは)なんとかなった印象です。夏休みには、先生に勧められた 河合出版『理系数学の良問プラチカ 数学1・A・2・B』に取り組み、うまく処理できていなかった範囲や問題をカバーすることができました。

私はZ会東大進学教室の数学を取っていたので、そこでも問題に対する考え方の順序、姿勢なども学ぶことができたことも大きかったと思います。

 数学は、センター試験の中で1番対策が活きる教科です。私が思いつくポイントは、

  1. 誘導に素直に乗れるようになる
  2. 余白を効率よく使う
  3. マークをよく確認する

 今とっさに思いつくのはこの程度ですが、こういった点で過去問や予想問題を解くことは経験を積む上で非常に有意義なことです。

 私は11月にセンター対策を始めました。センター試験を1回経験してみての感想ですが、試験に慣れるのにも、これくらいの時期に始めても十分な気がします。普通に高校に通っていれば、マーク模試の1度や2度は必ず受けることになりますし、わざわざ早くから始めても最後の方には「マンネリ化」するのでは?という感じ。私の場合は11月からの2ヶ月間、センター対策が大半だったのでセンター直前期にはもう飽きが来ていました(笑) 「今年度はこれ以上伸びないな」ということが実感できてしまったからかもしれません。

 センター対策で実際に取り組んだことは、

  1. 学校の「センター朝演習」という講座で毎朝30分弱の時間でセンター試験の大問を2つずつ毎日解く
  2. 学校で配られたセンター対策の予想問題1・A、2・B各10回分を毎日1回分ずつ解く

 以上の対策で、十分傾向の把握をして、当日の選択問題はどうするかなども考えることができました。しかし、数学①②で満点を取るには点数の底上げや計算能力の向上が必要なので、これからセンター試験を迎える方は教科書傍用問題集や計算問題集も取り組むことも大切にしてください。(私の場合はこの段階をサボったので…)私も改めて基礎から取り組みたいと思っています。

 

 理科① (物理・90点) 

 前回の記事に書いたように、センター試験のおよそ3ヶ月前のマーク模試で40点という大した点数を取りました(笑) それでも全く反省せず、直前になって詰め込めば大丈夫だろうと思っていました。しかし、マーク模試ができていなかったのですから、もちろん学校のテスト(下から5番目)や記述模試もズタボロでした。

 それまで学校の授業こそほとんど理解できていませんでしたが、2年次の9月からZ会東大進学教室で選抜クラスに通っていたこともあり、力学の「単振動」までや、熱力学の基本までは ほぼ完璧な理解が出来ていました。それでも、3ヶ月前まで 力学の残り(円運動、重心速度、万有引力)、電磁気、波動、原子分野は全くわかっていなかったわけですから、危機的状況であるのは変わりがありませんでした。

 高校物理の波動分野は、波動方程式が使えないという点で独立性が高いと言えるので、別で対策を立てることにしました。私が手をつけたのは、今では絶版の  駿台文庫『物理の分野別問題集(波動・熱編)』でした。

物理の分野別問題集 (波動・熱編) (駿台受験シリーズ)

物理の分野別問題集 (波動・熱編) (駿台受験シリーズ)

 

波の式、重ね合わせの原理などを学ぶと、おおかたの標準問題は解けるようになりました。熱力学も同時に進め、密度を使ったボイル・シャルルの法則、ポアソンの式まで理解できました。

 電磁気分野に関しては、塾で習ったことを見直すことから始めました。その内容は、重要な導出や、微積分を使った証明、定義をまとめなおす作業をして、知識を定着させるというものです。

 知識の定着のあとは演習に尽きます私は学校の教科書購入の際に一緒に買わされた 数研出版『実践物理重要問題集-物理基礎・物理2018』をやろうとしましたが、見つかりません。夏に掃除した時に奥にしまったのか捨てたのか… 仕方なく 数研出版『実践物理重要問題集-物理基礎・物理2019』を購入し、力学分野以外を2週間弱で終わらせました。解説に「なんでそんな考え方できるんだ」に代表される、不可解な点は一部ありましたが、解答は合っているので重宝しました(笑) なんだかんだで2周して、基礎を固められた気がします。

 ここで12月になりました。「いよいよセンター対策をしようか」そういう気分でした。とりあえず出題形式も未知の領域なので赤本を購入。

3年分ほど解いてみると、平均して70点というところでした。その原因は多発するミスとセンター試験特有の問題に手こずっていたことです。まだ手はありました。それは重要問題集と一緒に学校で購入させられた 数研出版『三訂版 大学入試センター試験対策 チェック&演習 物理』に手をつけることです。

三訂版 大学入試センター試験対策 チェック&演習 物理

三訂版 大学入試センター試験対策 チェック&演習 物理

 

この問題集は分野別に、出題される問題が満遍なく掲載されており、本当に重宝しました。短い期間に3周し、全ての問題を解けるようになりました。直前期の活用には かなりオススメです。

 センター試験直前期には塾でも原子分野が取り扱われ、その知識を完璧にしました(?)

 長くなりましたが、私が行ったセンター試験対策は、

  1. 塾での力学分野の基礎構築
  2. 重要問題集の演習を2周
  3. チェック&演習を3周
  4. 各分野の要点をまとめること

 以上の4つとまとめさせていただきます。

 最後に、物理の選択問題は、原子分野です。絶対に原子分野の方が簡単で、時間もかからず、確実に満点である15点が取れます。原子分野を選ばないのは愚かといっても過言ではありません。

 

 理科②(化学・84点) 

 化学は理科の中で生物の次に好きで、時間がなかった夏休みのうちから 数研出版『実践化学重要問題集-化学基礎・化学』を1周していました。

こちらは物理と違って、解説までいい問題集だと思います。

 マーク模試の点数も安定していたので、正直ほとんど心配していませんでした。しかし、何もやらないという行為は知識の忘却にも繋がり「よくない」と思ったため「二次対策にもなるだろう」と、化学図説の記述から覚えていないことを全てノートにまとめる作業をしました。実際にまとめてみると意外と多いもので、B5版A罫のノートをちょうど1冊使い切りました。

その甲斐もあり、覚えていなかったことは金属の沈殿の何如とその色や、塩基対の構造式などだけだったと思います。(あとになって図説ではなく、先に教科書で同様の作業をすべきだったと思うことになりました

 12月末には重要問題集の2周目を終わらせ、いよいよ「センター試験対策」ということで、学校及び駿台のみで購入可能な(違うかもしれませんが市販はされていません。)『パックV』という本番より難易度高めの予想問題を5回分を演習しました。全回を通して90点を切ることがなく、5回目には満点を取れてしまったので「もうやることはない」というのがその時の気持ちでした。

 ということで、私が「センター試験対策」ということで行ったことは

  1. 重要問題集を2周
  2. 図説の記述をノートにまとめる作業
  3. 『パックV』での演習

 84点になってしまった理由は、ミスが多発したこと、やや難化したことでしょうか(言い訳)(本番が終わった直後は「理科どっちも満点だろ!w」と思っていたのはここだけの話です。奢ったことも主な原因だと感じています。)

 

 まとめ 

 2つの記事に渡って、私がセンター試験に向けて取り組んだことを述べさせていただきました。国公立大学の医学部医学科志望で796点/900点という成績は悪くないのか良くはないのか、良くわからないラインですが、反省の余地は少なくありません。この反省を活かして私も努力して参りますし、みなさまにおかれましてもぜひ努力の末、良い結果を迎えられることをお祈りしています。最後になりますが、拙さの滲み出るこの記事および文章を長くに渡ってお読みいただき、ありがとうございました。

 

 次の記事では、当日の様子や自己採点の結果をご紹介するかもしれません。